日本語の動詞が英語の前置詞?!

日本語の「合う」はちょっと珍しい単語です。

その意味・用法は次の5つとOxford Basicでは記載されています。
  1. 適合する
  2. 合致する
  3. 調和する
  4. 正しいものと一致する(時計が合う等)
  5. いくつかのものが互いに同じ事をする 
1~4にはそれぞれ fit, agree with, match, be correctの英語の動詞が該当するのですが
5番目だけは違うのです。

5番の使い方は「話し合う」「愛し合う」等の使い方で「動詞+合う」で「お互いに~する」の意味です。私は5番の意味での「合う」は全く別の単語と認識していました。

案の定、英語にすると with, each otherやtogetherと前置詞や副詞になっています。

「話し合う」なら “talk with” 「愛し合う」だと “love each other” となります。

試しにカシオの電子辞書でジーニアス和英辞典を引いてみました。
やはり1~4の意味とそれに該当する英語は載っていますが、5番の意味についての記載は有りません。

尚、広辞苑等の国語辞典には5番の意味・用法についての記載は勿論ありますし、旺文社の和英中辞典にも記載されていました。


これってどういう事?


「愛し合う」の「合う」は無視してもいい単語じゃないけど、英語を中心にして辞書を作ると5番の用法は混乱を招くとの判断かねぇ。

「合う」は全ての動詞と結合させて「2人以上の人間が同じ動作をする」意味を作ることができる、思えば大変便利な「動詞」です。 


photo credit: MightyBoyBrian via photopin cc




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