語順が決める民族性!?

2)代名詞
★「あそこ」の文例に
 和文: あそこでテレビを見ている人は誰ですか。
 英文: Who is that person watching television over there?


日本語は「あそこで」が文頭に、「誰」が最後に来るけど、英語は全く逆。”Who” が最初で “over there” が最後。最も重要な「誰ですか」が英語は最初に、日本語は最後に来るわけです。

小さい頃、「他人の話は最後まで良く聞きなさい。」とよく言われたけど、当たり前だよね、日本語は結論が最後に来るわけだから。我々の会話や会議が静かに進行していく理由はこの語順によるところが大きい。何せ、発言者の意図は最後の最後に出てくるのだから、聞いてる方はじっくり耳を傾けざるを得ない。

英語や中国語は結論が最初に来る言語だからか、彼らの会議や会話は話し手がまだしゃべっているのに聞き手がもう話し出しちゃうから、大層賑やかというか、ひどく行儀が悪く感じるね。

仕事で華僑と良く会うけど、華僑同士の食事や会議は「こいつら喧嘩してんの?」と思ったことが多くあります。それも仕方ないね、もう相手の言いたい事の90%が文章の前半で分かってしまうので、相手の話が終わらない内に自分の考えを話したくなる訳だ。

楽天が社内公用語を英語にしたって言うけど、先ずは日本語の語順を英語式に変える事から始めると英語がどんな言語か理解できると思うけど、どうでしょう。日本語は語順を変えても通じる言語ですから。(英語は語順を間違えると全く通じない場合が多いから要注意) 例えばこんな具合です。

「(君)持ってきてください、ファイルを、机の上の。」

「(これが)資料です、営業会議用の、午後2時からの」

「(私達は)接待です、若手役人との、経産省の、午後8時から」

「(会社には)必要ありません、社員は、英語が話せない。」

「(お前ら)負けるな、上を行け、アマゾンなんかに!!」

 何となく、積極的で無礼で元気よくて、楽天にぴったりです。

photo credit: Orange_Beard via photo pin cc




★「あちら」の文例に
 和文: 新宿へ行く電車のホームはどちらですか
 英語: Which is the platform for the train going to Shinjuku?

これも日本語と英文の構造・語順が全く違うことが良く分かる文例です。

また、別の文例中に「北海道の山田さんからのお便りによると」の文が出てきます。
この「山田さんからのお便り」を英語で what I hear from Miss. Yamada (直訳すれば「山田さんから聞いた事」)と表現しています。
学生時代の試験問題で出てきたら、「お便り」をどう訳したか考えて見ました。多分 letter written by Mr. Yamadaとしたかも・・・ でも学校の先生は上の what I hear を正解とするかどうか・・勿論、この英文は英国人学者が訳した英文だけどねぇ。

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