「パワ・ハラ」

「いじめる」の英単語


日本の社会問題として子供のいじめ問題があります。新聞やテレビでも頻繁に「いじめ」の単語が登場してきます。さて、英語で「いじめる」は何と言うかとなるとどうでしょうか?

日本の英語の教科書や英会話テキストではあまり使われることがありませんね。
Tease, annoy, illtreat, torment, persecute 等の英単語が日本語の「いじめる」に当たるようです。 




photo credit: Janesdead via photopin cc

 子供達の間の「いじめ問題」は別に日本独特の問題ではないようです。
全世界各地で発生し、自殺者も出ており社会問題となっている国も多数です。
と言うことは人間が持つ根源的な性質に起因しているに違いありません。

一方、大人の世界で最近よく使う「セクシャル・ハラスメント」「パワー・ハラスメント」の”harassment”はどうでしょうか?




辞書を引くと “harassment”は「悩み・いやがらせ」となっています。 そうすると “sexial harassment”は 「性的いやがらせ」となって意味が噛み合います。

ところが “Power harassment” はどうでしょうか?・・・「力のいやがらせ」「力学によるいやがらせ」・・・?・・・ 「パワハラ」は「上司によるいじめ」に近い意味で使っていると思うけど、日本人がいつもやる“外来語”の意味の押し広げや転用に該当する単語かも知れないので要注意です。


調べて見ました。

案の定、和製英語との事です。日本だけで使っている「パワー・ハラスメント」は英語に訳すと “abuse of power”(権力の乱用), “an abusive boss”(傍若無人な上司) となるらしい。

海外の人に”Do you have an experience of power harassment?” 何て言わないで下さい。
相手には通じません。

一体誰が、こんな英語を考え付いて使い始めたのかはっきりしてもらいたいものです。

欧米で「傍若無人な上司」が居れば法廷に突き出されてしまうそうです。
だから「パワハラ」が常時発生する日本は特別かも。

※興味のある方はJIC(Japan Interculture Consulting)のサイトを見てください。

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