「ゆく」と「いく」

今回は日本語です。 「行く」の発音としては 「く」と「く」がありますね。
この辞書では「いく」の項目で説明し、「ゆく」の項目では「いく と同義」となっています。

一方、広辞苑や辞林では「ゆく」で詳しく意味を説明し、「いく」で「ゆく と同義」でした。




また、ジーニアス和英辞典では「いく」でgoが引けますが、「ゆく」では「いく を見よ」となります。つまり、「ゆく」が主で「いく」従でもなく、その逆でもなく 辞書の編集者の見識に任されている訳です。

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ところでどうして「いく」と「ゆく」が同時に使われているのか不明です。強いて言えば「ゆく」の方が文語的・公家的で、「いく」が俗語的・庶民的な気がするね。ほとんどの使い方で「いく」と言っても「ゆく」と言っても通じます。

例えば「東京行きの列車」「納得が行く」「人が行きかう」等など。

しかし口語で「あの娘が嫁に行っちまった」の場合は「ゆっちまった」とは言い換えられません。
(ゆっちまった は 何故だか、言っちまった の意味にこの場合はなるんだよね)さらに、夜のベットの上で「いくぅー」とは言うけど、「ゆくぅー」とは言わない。兎に角、誰か 「行く」の「いく」「ゆく」と 「言う」の「いう」「ゆう」の使い分けの起源を知っていませんか?

注)広辞苑「平安・鎌倉時代より並存、但し漢文訓読では「ゆく」を使っていた」 とあります。

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